わたしが観てきたメグロ 

(第六十六回) 「第7回 オールドバイクミーティング IN 綾部」・参加メグロ車より、


ようこそ!「わたしが観てきたメグロ」では、S−8レストア用に各地で資料用に撮影した写真、
参加イベントで巡り会ったメグロの写真を紹介します。


◎ 今回は、2018年5月20日に行われた、
  「第7回 オールドバイクミーティング IN 綾部」より、参加メグロ車を紹介。

◎ 今回で七回目の開催となり、場所は何時もの あやべ温泉駐車場。
  昨年は都合により参加見送り、今回は拙S−8での参上つもりでしたが、
  ルート途上の土砂崩れ不通区間が解消せず・・・・・
  通常コースよりやや遠廻りルートと為ると云うことで、
  今回はXS250SPLにて行って参りました〜(軟弱ゥ〜笑)


◎ エントリー台数で約5〜60程は居られたでしょうか、
  見物来場方も多数お越しで在った様子で盛会となりました。
  その中から参加メグロ車をピックアップして紹介して参りましょう〜

◎ 先ずは、主催方が昨年開催した大分・別府でのイベント際に譲受された
  と云うS5に、既紹介ながらS5の脇を固めるメグロ美車を並べご覧戴き
  ましょう〜♪

 (第六十六回)
 「第7回 オールドバイクミーティング IN 綾部」・参加メグロ車より、


 メグロ250・ジュニアS5
  (1959年)

二年ぶりにやって来ました"オールドバイクミーティング IN 綾部"!
年々イベントとしての知名度も増してかローカルエリアながら来場方で賑わって参りました♪
ただクラシックバイクイベントとしては未だこれから、と云うようす。
で、少々物足りない感の在るなかで今回は珍しくメグロ車が複数台で集まりました〜
中でも唯一、既紹介でないお初メグロ車が此方のS5です!

見るからに遣れ具合満載な外観!!
ベースとしては原型を保ちつつ、何やら???な装備品が!
その辺りの事情は後ほどとして。

ちなみに車体に付されたコメントには1949年モデルと在りましたが、
'59年の間違いなのはココだけの話に〜笑


 K3型:単気筒OHV4サイクルエンジン

前モデル・ S3 の生産終息とOHC仕様モデル・ の販売不振に拠り急遽投入されたS5ではありますが、
エンジンは予め登板を読んで居たかのようにモデルチェンジが為された仕様。
S3迄のY字型タイミングカバーにMWのトレードマークが付く形態から、
拙S−8 でもお馴染みのハート型タイミングカバーに"メグロ"のロゴマークが付くのはS5から。
次モデルの S7 にはK5型エンジンとして搭載されますが、
実態はS5のK3型をマイナーチェンジしたものと思われる。
なので、シリンダ後方にマグネトーブロック、前方にダイナモユニットを配置する構成形態も、
エキゾーストパイプが特殊ナットでネジ留めされるのも、S7初期型(6vマグネトー点火)と同仕様。
唯一外観的細部での相違で視れば、クランク室からロッカーアーム部への送油パイプがやや細いのが特徴か。


S3から変化したプライマリケースサイドはS7初期型までほぼ同じ。
S3では鈑金プレス品で在ったプライマリケースカバーが、
アルミキャストに拠る密閉構成に。 但しクラッチは仕様上では未だ乾式〜
S7に為りやや丸みを帯びた外観にマイナーチェンジするも仕様構成はまんま。
シリンダブロックからヘッドに掛けての構成もS7初期型まで引き継がれ、
6v仕様のダイナモにマグネトーに拠る点火系も同じ。

 キャブレター

キャブレターはS3から継続仕様の純正、
ミクニアマルのフロート別体式275−012
'50年代には他社のオートバイでも汎用的に採用されたもの。
しか〜し、S5が登場する頃にはモノブロック式が主流と為り旧態的な仕様に。
スロットルの中心軸とフロートの位置が異なる為に肝心な油面が変化し易く、アイドリング調整に難儀する。
後方側にエアクリーナーボックスが接続。







 フロント廻り

S3に比べ簡素化されたフロント廻り。
OHCモデルのF型をベースに、
意匠めいた段付きからシンプルに深絞りがされたフェンダー。
標準装備で在ったネームプレート(風切り板)も省略オプションに。
基本仕様はS3に同じく、
テレスコピック式緩衝で構成部品も同様。
ホイールも18in、全幅ハブのドラム式制動は互換仕様。

S3から変化した箇所のひとつが、標準装備と為った点灯式の方向指示器。
当時の時流でも大方のオートバイが装備して在った中、
メグロ車でも既にF型以降の新規モデルには採用と為って在ったが、
漸くメグロ車の主力モデルにも波及することに。
S5では専用のレンズ意匠としたが後継のS7でも継続採用。
S−8は 125cc:CAより流用の為、互換性は無し。


 ライトケース廻り

ライトケースはS3譲りの砲弾型ボディーに鍔付きレンズリムの仕様。
250cc:F でも同様だが、速度計のサイズが異なるので共通化は???
レンズは縦方向中心線に中折れした、所謂"鉄仮面"タイプ。
純正品様子でレンズ上方にはMWのトレードマーク。


ケース上面はシンプルにメインキースイッチと速度計のみ配置。
S3でメーターパネルにインジケータが内設されて以来の仕様は、
メグロブランド最終の 250cc:SG500cc:K2まで継承。

メーターパネルはS3譲りながらS5特有の意匠。
ひと回りサイズダウンと為り目盛り線や指針も質素に。
インジケータはパネル上部にアンメータ、左にニュートラルの赤ランプ、
右にトップシフトの青ランプを配置。


 ハンドル廻り

ハンドルはメグロ車お馴染みのセミアップで幅の在る形態。
その為に、上半身を起して軽くハンドルに手を添える"殿様乗り"と称されたライディングスタイルに。
グリップ廻りの操作系はS3後期型より自動進角と為って簡素化。
それでもチョークレバーや新たに装備された方向指示スイッチで結構賑やか〜
左手に電装系(ランプH/L、ウインカー、ホーン)のコンビネーションとクラッチレバー。


右手にチョークレバーとフロントブレーキレバー、アクセルスロットル。
グリップエンドが何か巧くないのか処置されてられる様子か?

 リア廻り

特徴的なリア廻り。
明らかに原型から付加されて在る意匠や装備。
異彩を放つマフラーは何か流用なのか、はたまた自作品なのか、皆目???
外面に張ったパンチングメタルが機能部なのか飾りなのか!?
更に飾り板のようなものが付いてますし〜
荷台の側にも何かのホルダーが設けて在りますが!?
これ、聞くところ消火器を装備して在ったとの由!
そう云えば以前にも消火器を装備したオートバイを幾度か見たことが在りますが。
実用で視れば自車のアクシデント際での予防処置ともとれますが、
其れほど発火する恐れを感じてられたのか〜〜〜

S3より継承のプランジャー懸架にシンプルな深絞りでタイヤを覆うリアフェンダー。
S7への過渡モデルで在る様子が伺える構成。
リアのウインカーもS5からの標準装備。
ドライブチェーンケースもS3同様の仕様。
上下分割の構成でS7以降の筒型とは異なる。

荷台も純正装備に加えてひと回り大型のものを装備。
一体なにを載せて運んだのでしょう〜!?
実はサイドカバーに在る書き文字がヒントに為ります!
大分からこのS5を持ち帰られた主催メンバー方の話に拠ると・・・

 ・元の所有者は雑貨品の行商のような仕事で用いてられた由。
 ・書き文字の"裏竹花器"のとおり、竹細工の花器を売られてたそう。
 ・その花器をS5の荷台に満載して全国を廻られたのだそうな〜〜〜

と云うことで、
正しく実用に用いられて在った働くメグロ車だった様子。
メーカーとしてのメグロが無くなった後も自身の手で直されて使われた結果が、
ご覧のような装備や外観状態で在るとの由。
その元のご主人も亡くなられ、ご家族の下で大事に残されて在ったそうですが、
親族皆さんも高齢と為り自宅に置くことも間々ならなく為ったと云うことで〜
偶々、近所の別府でクラシックバイクのイベント開催が在ることを知った親族方が、
故人のS5を大事に引き継いで頂けるのではと考えて、主催方に託された・・・

 "え〜話しやな〜〜〜"


 テール、ライセンスベース

遣れながらも原型は留めるテール廻り。
テールケースのライセンスベースが既に今様のサイズと為って在り、
横長ライセンスの旧仕様とは異なる。
残念ながらルーカスタイプのテールレンズは破損遺失でしょうか〜


 鞍型シート

S3と同様な鞍型シート。
リンク機構を介してゴムブロックをダンパーとする緩衝仕様。
視掛けが太って見えるのはシートカバーが掛けられて在るため。

シートの直下にエンジンオイルタンクが在るのもS5の特徴。
シートをやや持ち上げてタンクキャップを外して注ぐ。
サイドに注ぎ口の在るS3やS7他に対してやり辛いか!?


 フェルタンク

スマートなS3のティアドロップ型から一転、F型譲りの通称"鉄カブト"型のフェルタンク。
意匠は従来の仕様に則りメッキベースに黒塗りと白ラインの意匠。
但しタンク形状に沿ってかジュニアシリーズの雲形ではなく650cc:セニアで用いた意匠を採用。
メッキ部は相応に発錆しては在るものの、比較的に状態は良好な様子。
しか〜し、顔とも云える七宝焼きのタンクバッヂが在るべき箇所に貼り跡を残して遺失して居るのが残念!!

来年の開催時には再生復活が成って居るのでしょうか!?



 カワサキ250・メグロSG

続いては此方のSG。
京都でのイベントにはご近所との由で、 以前に紹介の500cc:Kで参加されるオーナー方。
今回はセカンドユースのSGで♪  以前に既出紹介なので宜しく〜



 カワサキ250・メグロSG

SGはもう一台♪
此方も以前から綾部のミーティングに参加される常連方。
相変わらずお元気そうで〜
既出紹介は此方で宜しくどうぞ〜♪



 メグロ350・レックス

締めは此方も久し振りに拝見させていただきました、亀岡からお越しオーナー方のY"レックス"♪
みんなのメグロ紹介でも既出紹介なのでご存知でしょうが、
徳島のヨシカワさんでフルレストアを為されて、地元の新聞にも掲載された有名人(車?)
此方も相変わらずなコンディション維持で何よりです♪
レストア直後は逆シフトポジションに操作がおぼつかないと仰られてましたが、
扱いはもう慣れたでしょうか〜

蛇足ながら、車体に付けられたコメントペーパーに、拙サイトにて紹介、由のアピール書きが〜爆!


それでは、次回をお楽しみに!



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