川航ウィングとは、メグロウィングの図案をアレンジして、SGT・SG・K2の燃料タンクのバッヂに使われたトレードマーク付き紋章。 メグロワークス「M・W」の図案を川崎グループの登録商標である「川」の図案に代えて羽根と「MEGURO」のロゴを配したもの。 メグロのタンクバッヂに使われた七宝焼きの仕様から、真鍮板プレスに色彩を施したものに変化した。 後にSG・K2は川崎グループのシンボルマーク「川崎フラッグ」をデザインしたものが使われた。 |
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川航ウィング(SGT用) 最初に川航ウィングの意匠が用いられたのがカワサキ250:SGT。 元はメグロSGTとしてメグロのトレードマーク(M・W)を基調としたタンクバッヂが用意されて在ったが、 実売時期がカワサキ移行後となったことから新規に図案化したタンクバッヂが用意された。 適用型式はSGT型のみ。 |
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川航ウィング 1964年、SGT型に続き販売がされた250cc:SG型用として、SGT用の図案をリメイクしたタンクバッヂ。 メグロ時代の七宝焼き・スタンダードタイプをベースにしつつ、川崎グループのトレードマーク("川"の図案)を誂えてある。 但しバッヂの素材は同じブラス板ながら七宝焼きは高コストと云うことで見送られて、代わりに色挿し彩色とされた。 この為かすぐに塗料が剥げてしまうなど耐候性に難点が在る。 なお近年のレプリカ品でこの意匠の七宝焼きタンクバッヂが在るが、当時には存在しない。 翌年より販売がされた500cc:K2型にも用いられて居る。 適用型式は、K2,SG |
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川崎フラッグ 川崎航空機に拠るメグロ吸収で、当初はメグロブランドの重視から極力カワサキブランドは控える施策が採られたが、 カワサキB8のスクランブルモデルがレースで活躍するなどにより次第にカワサキブランドが市場に浸透したことから、 オールカワサキでのブランド展開が図られることに為り、トレードマークで在った川崎フラッグを基にした図案のタンクバッヂが用意された。 1966年頃よりSG用として使われたが、メグロ系のみならず他の カワサキブランドバイクでも用いられ、 その後1970年頃まで使われたことから馴染み深いデザインとなった。 現在でもこの意匠は人気が在る様子で、神戸に在るカワサキ ミュージアムの売店ではレプリカのタンクバッヂが売られて在る。 なお500cc:K2型では生産期間が短い間で在ったことから、 終了間際に白バイ用K2Pのごく一部ロットにのみ使われた。 適用型式は、K2,SG |