地球儀レンズとは、Z7・S3の速度計用に用いられた図案意匠カバーレンズの呼称。それまでガラス製の カバーで在ったのを 樹脂製として、その表面に、地球儀図案に日本地図を重ねた意匠を成型して在る。 当時はメグロオートバイの絶頂期で在り、新モデルの発売に際し高級感の在るデザインコンセプトのなかで用意された様子。 日本国内は基より海外も目差す意気を現したとも云えよう。 採用はZ7・S3共に前期モデル(1956〜57)のみに採用され以降は従来のガラスカバーに戻されて居る。理由としては 意匠に拠ってメーターの視認性を犠牲にして居り、また素材が樹脂で在るので耐候性が悪く黄ばみ変色や強度低下、亀裂などの 不具合を抱えたことに因る様子。 なので現存する地球儀レンズの多くが変色破損を生じて居り、使用に耐えうる個体は稀である。 意匠としては秀逸なことからマニアには人気が在り、複製部品が流通して居るようで在る。 |
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