〜メグロの小部屋〜:500cc・Z3 メグロ伝統の500ccを引き継ぐ看板車。1952年に単気筒車Z2の後継車として誕生。1118台が生産される。 単気筒498ccエンジンは戦前からの伝統のもの。改良により出力は15馬力となる。またこのモデルも排気管が二本あるツーポート 仕様であった。フレームはZ97以来の丸鋼管ろう付け組立をベースにリア部をプランジャー式緩衝器に改良、走行性能と積載荷重への 対応が改善された。 変速機は、これもメグロ伝統のもの。元々変速機を中心とした自動車部品メーカーであり、戦前から変速機のメグロと認知され信頼が厚い。 事実、メグロのミッションは壊れにくい。Z3まではまだハンドレバーによる変速機構が残る。クラッチは乾式多板。 燃料タンク容量11リットル。塗装は黒のウルシ、強固にして耐久性があり、当時メグロの仕上げが一番と言われた。タンク周りの装飾 塗装は手塗り。 現在まで残る車は少なく、戦前からのモデルも含めておそらく10〜20台くらいかと思う。 ・・・主要諸元・・・ ・全長:2120mm ・全幅:780mm ・全高:1000mm ・軸間距離:1400mm ・車輌重量:178kg ・機関型式:ICI(A)型:単気筒OHV4サイクル ・総排気量:498cc ・最大出力:15HP/3900rpm ・最高速度:110km/h ・燃費:35km/リットル ・変速機:手動3段 ・タイヤ:(前)3.50×19−4 /(後)3.50×19−4 ・始動方式:キック