〜メグロの小部屋〜:250cc・S2ジュニア メグロ250cc・S2ジュニアは、シリーズの二番目のモデルで1954年から'56年までの2年間に7781台製造とされて いる。 前モデルのSからは、外観では外装パーツ変更などマイナーチェンジではあるが、機構はS2よりトランスミッションが前進4段 ロータリーになり、以降ジュニアモデルの標準となった。 機関は248cc単気筒OHV4サイクル。 Sジュニアに同じK型ながら改良設計となり、Sから3HPアップの10HP/5000rpmとなった。 またS2からタイミングの進角が自動になり、進角レバーが廃止されている。電装6v・マグネトー点火、乾式クラッチなど従来の 装備。 S2の販売により、250ccクラスが扱いやすいモデルとなり、特に売れるようになった。トランスミッションがロータリー式に なったことが、商用車などの実用に向いていたと云えよう。 S3に比べ台数が少ないため残存台数も少ないが、現在博物館に2台(神戸・カワサキワールドと、高知・四国自動車博物館) の展示が確認できており、いつでも見ることができる。 ・・・主要諸元・・・ ・全長:2140mm ・全幅:810mm ・全高:1000mm ・軸間距離:1390mm ・車輌重量:157kg ・機関型式:K型(K-54-2871〜):単気筒OHV4サイクル ・総排気量:248cc ・最大出力:10.0HP/5000rpm ・最高速度:90km/h ・燃費:47km/リットル ・変速機:前進4段ロータリー ・タイヤ:(前)3.00×19−4 /(後)3.25×19−4 ・始動方式:キック