〜メグロの小部屋〜:ワークスレーサー・メグロRR・RK メグロRRは、1959年に開催された第三回浅間火山レースのセニア級500ccクラス参戦用に造られたワークスレーサーマシン。 耐久セニア級500ccクラスに於いて、個人資格で出場(クラブマン・500ccクラス・エントリー"255")した田村三夫選手が乗り、 善戦するもエンジントラブルを生じて4周目でリタイアとなった。 他にメグロRK(クラブマン500ccクラス・エントリー"657"か?)が参戦して居る由も記録が在るが、情報乏しく詳細については 一切不明。 メグロRKは、遡る1956年に開催された第一回浅間火山レースのセニア級500ccクラス参戦用に造られたと思しきエンジン。 その特徴としては、当時オートレース用として在った英JAPタイプエンジンをベースにOHV機構をOHCに換えたような構造である。 チェーンドライブの単気筒498cc・OHC(ボア×ストローク・82×94)で外観上の特徴としては後方にタイミングとマグネトー を配して斜めにタイミングカバーが付いた初期単気筒機関の仕様。 OHVのプッシュロッドに代わり平筒状のカムチェーンカバーがシリンダー側面に在り、OHCエンジンで在ることが判る。 実際に第一回浅間火山レースで使用されたエンジン形式は異なる(RZA,RZB)ことから、メグロRKは其の開発過程に於ける試作、 あるいは習作で在ったとも考えられる。 メグロRRのエンジンは、同、第二回レースの際に善戦したメグロRZ・OHC仕様とは異なる新設計エンジンで在った由伝わって居るが、 当時の専門雑誌記事掲載の写真から視るとメグロRKの特徴を為して在ることから流用或いはリメイクチューンを為して用いたと思われる。 そのことからフレーム及び外装はメグロRZを踏襲して居るので、もしかすればエンジン交換も可能で在った(若しくは交換して使用か?) とすれば、練習用や予備のエンジンとして使われて居たのでは。 他詳細については不明。 ・・・主要諸元・・・ ・全長:2260mm ・全幅:710mm ・全高:1110mm ・軸間距離:1450mm ・車輌重量:175kg ・機関型式:RR型 (RK?):単気筒OHC4サイクル ・総排気量:498cc ・最大出力:不明 ・最高速度:不明 ・燃費:不明 ・変速機:前進4段 ・タイヤ:(前)2.75×19−4 /(後)3.25×19−4 ・始動方式:キック