〜メグロの小部屋〜:250cc・J2ジュニア メグロ250cc・J2ジュニアは、旧ジュニアシリーズの二番目のモデルとして、日本初の250ccバイクであったJ型ジュニア から発展改良されて登場、1951年12月から翌'52年6月までの間に564台製造とされている。 '51年モデルはJ型のフレームをそのまま使用した為、リアサスは無くリジッドフレームである。'52年モデルからは専用フレームが 用意され、リアサスにブランジャーを採用。燃料タンクの装飾意匠が改められ、タンクマークにメグロウィングが付けられる等、変化して いる。 何よりも、J2型で特記されるのは、新設計されたG型・単気筒OHV4サイクル機関であろう。J型のJ型機関に比べロングストロークと なり(70×64→65×75)、プッシュロッドが外部に移りケースがエンジンサイドに出るなど、機関構成が500ccモデルと同様 となった。更にタイミングケースがデザインされて、特徴あるY形の形態となる。これが、その後のメグロエンジンの外観的シンボルと なったのである。排気系は2ポート。 G型機関は'51年モデル後すぐにオイル系統の設計見直しなどにより改良され、'52年モデルよりG2型機関となるが、基本的には 同一。その後、J3ジュニアのG3型機関で288ccとなるが、新ジュニアシリーズS型の誕生によりK型機関へと進化、改良が続け られ最終、K5型機関までメグロ250ccクラスの基本機関として継承された。 また、G型機関は外販用機関として販売され、他メーカーバイクにも使用されている。 ・・・主要諸元・・・ ・全長:2140mm ・全幅:780mm ・全高:1000mm ・軸間距離:1390mm ・車輌重量:174kg ・機関型式:('51)G型/('52)G2型:単気筒OHV4サイクル ・総排気量:248cc ・最大出力:7.0HP/4500rpm ・最高速度:70km/h ・燃費:46km/リットル ・変速機:前進3段 ・タイヤ:('51)(前)3.00×20−4 /(後)3.00×20−4      ('52)(前)3.00×19−4 /(後)3.25×19−4 ・始動方式:キック