〜メグロの小部屋〜:メグロ用語・メグロねじ 「メグロねじ」とは、メグロオートバイで用いられた固有仕様のねじ類部品のことを指す。戦前期より自動車部品の製造を手掛けて 居たことから、英国車を主にインチ系規格のねじを自主生産して居り、戦後もエンジン部品用を主にねじ類部品を内製したことから 日本工業規格(JIS)に沿わないねじ部品が存在し、これが他のねじ類部品と共通性が乏しいとして表現された呼称。 また1960年頃までには殆どのねじ類部品はJIS規格品が用いられるようにはなって居たが、当時は旧JIS規格(〜1968年) で在ったことから、現行の国際工業規格(ISO)に沿って居ない旧JISねじ類部品(M9x1.0等)も同様に云われるようで在る。 「メグロねじ」は通常の部品として流通して居ない場合が殆どで在るため入手は極めて難儀である。拠ってレストアに際しては、元 部品を再生もしくは旋盤工作にて複製自作される場合が多い。 ちなみに六角ボルト/ナットに於いては、旧JISから現行JISに移行際に頭部のサイズが1ランク大きくされて在るので、元部品 では入る箇所に現行サイズでは入らない等の不都合場合も在るので注意が必要。