イベント参加風景 

(第四十五回) 「岡山旧車会・第65回春のミーティング」より、 

ようこそ!「イベント参加風景」では、わたしがS−8で行ったり、
メグロ目的で見に行ったイベントを中心に撮影した写真を紹介します。
メグロ以外の珍しいバイクをどんどん公開しますので、ビンテージファンのみなさまお楽しみに!


◎ 今回は、2017年5月14日に行われた、
  「岡山旧車会・第65回春のミーティング」より紹介します。

◎ 恒例の 岡山旧車会"春のミーティング会"ですが、
  今回もXS250SPLを駆っての日帰り見物参加にて行って参りました〜

◎ それでは、その中からピックアップして紹介しましょう♪

 旧車ミーティング風景(39)
「岡山旧車会・第65回春のミーティング」より、


  ホンダ・ジュノオM型(M85?)
  (1961年〜)

今回も珍しいバイクからのご紹介♪
あらゆる分野の史記において良いことが在れば悪いことも在る!
日本を代表する自動車メーカーたるホンダに於いても、できれば無かったことにしたい(位の〜)
黒歴史めいたことも在りました。
ま、其処まで云ってしまうのも何ですが〜

今回ご紹介の此方、"ジュノオ"です。
このネームだけでピンと来た貴兄は相当に通でいらっしゃる。
そもそも、ホンダがドリーム号で上げ調子であった'50年代初頭頃に、
手軽な二輪車としてモーターバイクに並び人気を博して居たスクーターに参入するべく登場したのが、
初代のジュノオ号。
が、しか〜し。
勢い数々の新機構やアイディアを盛り込み過ぎた結果に途轍もなく重たい車体に・・・
当然にスクーターの売りで在る手軽さを云えるものではなくなり、
その後暫くのホンダ低迷要因のひとつとされました。

で、時は過ぎて'60年代初頭。
バイクは実用モデルからスポーツモデルが主流と為り、
ホンダもレースでの活躍やCB系スポーツモデルで確固たる地位を得ます。
が、この時代に於いても手軽な乗り物としてのスクーター人気に衰えがなく、
やはりここはホンダとしてもヒット作を投じてみたくなった(・・・かどうかは???〜笑)
そんなことで、過去のリベンジ的モデルがこのジュノオM型と云ったところでしょうか〜!?


 強制空冷水平対向2気筒OHV・4サイクルエンジン

やはりジュノオ号と云えば新機軸を盛り込んだ仕様であるところが特徴か〜笑
初代ジュノオ号のこけた要因に新機軸の採用が上げられますが、
新機軸のリベンジには新機軸で、と云ったところなのか。
懲りもせずにか、変速機には「HRDミッション」と呼ばれる海外特許のバダリーニ式の油圧式無段変速機を採用。
更にシリンダーヘッドにはタペットクリアランスを油圧で自動調整する「ハイドロリック・ギャップアジャスター」装置を装備。
この様なタペットクリアランスアジャスターはメグロでも125cc・CA"キャデット"に採用されて、 エンジンの静粛性を高める目的で研究が盛んで在った。
そのような特殊機構を採用したことで性能は秀逸。
しか〜し一般的でない機構部品は高コストにも為り、他社モデルと比べても割高なモデルと為った由。

ボアxストローク:50x43mm の169cc
最高出力:12PS / 7600rpm
最大トルク:1.34kgm / 5700rpm
最高速度:100km/h

初代のジュノオK型は販売台数:5856台、由。
これを挽回するべく出したジュノオM型の販売台数が5880台。
結果として初代を僅か上回る実績で終わる。

 フロントマスク

登場の'60年代初頭にしては今風なスタイリッシュ意匠。
並びの同時代他社モデルに比べても曲線主体のデザインに対し直線を基調としたもの。
フロントカバーに樹脂パネルを用いるのは初代に続いてながら、
既にスーパーカブのレッグシールドなどで実績を重ねて在るだけに実質本位な仕様で無駄がない。
モデルネームのエンブレムプレートは意匠に敢て"HONDA"と添える辺りに意気込みが感じられる?

フロントサスペンションには実用バイクで一般的な機構のリンク式を採用。
フロントフェンダーにも樹脂を用いる辺り、今に通じる仕様の原点を垣間見れるかァ〜


 ハンドル廻り

スーパーカブにも似たハンドル意匠。
速度計もコンビネーションとしたシンプルなもの。
ハンドル右はスロットル、ウインカーSWとセルSWボタンでスーパーカブに同じ由。
ハンドル左のグリップ操作で無段階変速との由。

フロントカバーと一体成型されたトップパネル面にはインジケーターランプとチョークボタンか。
その両サイドには、右アンメーター?、左タコメーター???
メインキーSWが対面で配置。


 ライト廻り

ハンドルカバーと一体に為ったライトケース。
スーパーカブに同じ構成ながら、丸型に変えて角型レンズ。
直線基調のトータルデザインに揃えた意匠に。

 ステップサイド

フロントマスクの背面は化粧パネルでカバーリング。
ステップはやや現行スクーター程にはフラットではない
ですが、メインフレームを下げて配慮された構造。
プレス鋼板の合せで構成されて在るのが良く解ります。
ワイヤーハーネス類はメインフレームでカバーされて、
要所にメンテナンス用の開口部蓋を配置。
フロアマットはタンデムステップまで広くカバー。
右のステップにはリヤブレーキ用のフットペダルが付く。


 リア廻り

特徴的なフロントマスクに対し、当時の他社スクーターモデルに似たリア廻りの形態。
しか〜し、根本的に異なるのはリアカバー内にエンジンルームを置かないので、
代わり収納スペースとした構造。
タンデムシートをベースごと持ち上げれば、ヘルメットまでは入らないものの、
銀行員の自転車に在る書類箱ほどの容積は確保。
懸架方式もオートバイ様式にスイングアームに拠る
ホイールサイズは10inの3.50
エキゾースト&マフラーがステップの下面に沿って隠し在るのが秀逸です♪


駆動系もオートバイ様式のドライブチェーンに拠る。
チェーンケースはアルミキャスト製のフルカバー。
内部はオイルバスと為って在り、静粛性と防汚を兼ねる。


 シート&フェルタンク

シート下にフェルタンクを置く仕様はスクーターのみならず、
ホンダもスーパーカブで採用するお馴染みな構成。
タンク容量は6L 由。




 BSA・C11

此方は以前にも紹介いたしました戦前〜戦中期頃モデルと思しきBSA。
メグロ・Z7の隣に居られるのでついつい見入ってしまいます〜笑
詳細は此方でご覧下さいませ〜♪



 CEDOS
  (1920年代)

此方も否応無く目立ってしまう古典バイク!
ですがBSA・C11に同じく 以前にご紹介済みなので・・・


しか〜し、
以前に拝見した折の様子と何か違って視えるのは気のせいか!?

 拙「以前から何か変わりました!?」
 オーナー方「ハイ♪ エンジン載せ換えました〜〜〜〜」爆!

 英JAP:単気筒200cc SV・4サイクルエンジン

オーナー方が載せ換えたのがこの英JAP製のエンジン。
先に載せて在った英Villiers社のエンジンでも古典的な2サイクルでしたが、
此れは更に古典的な4サイクルSV仕様!
しかしながら、視て判るのはその程度で、時代もスペックも???
で、当日に撮り置いたエンジンのシリアルナンバーを頼りに後日調査いたしますと・・・

WEB検索で掛かった 此方のサイトに拠り判別いたしました〜♪
其れに拠ると先ず写真の"N/W"記号は、
 ・N:排気量・200cc 形式・サイドバルブ、ボアxストローク・55x83mm
 ・W:製造年・1930年
シリアルナンバーに続く"/H"は、
 ・H:ローラーベアリング支持に拠る主軸
下方の"M"は、
 ・M:クランクケース外部にオイルタンクを装備→ドライサンプ方式

・・・と云うような仕様で在る様子。

"JAP"ロゴの鋳込みが付くタイミングカバーは1920〜30年代の英国製エンジンに視られる形態。
点火系と発電系を兼ね持つマグダイナモのみにリンクするので至ってシンプル。
'40年代以降に点火系(マグネトー)と発電系(ダイナモ)を分けて搭載されてからは、
所謂"Yカバー"形態に進化。
クランクケースからのタイミング軸部に蓋をして、
オイルタンクからの手動ポンプ式圧送に拠るオイルラインを接続された様子。
カバーのこの箇所にはオイルポンプを装備してドライサンプ機構に拠る循環潤滑ができる筈ですが、
敢て車体ベースに揃えたようですね〜


独特なエンジンヘッドの形態。
INポート直上に点火プラグが在り、EXポート直上には何やら仏塔みたいな放熱器でしょうか!?

シリンダサイドのロッドはプッシュロッドに在らず、SVなのでバルブ其のもの。

タイミングはマグネトーに拠る点火方式。
発電込みのマグダイナモを装備されてますが、先の通り灯火系は燃焼灯火器を使用なので機能せず。


ヘッドカバーの燃焼室直上にも点火プラグの穴が!?
でもINポート直上に既設なので違うでしょうね〜
解りませんが、レバーのようなアームが在るので、デコンプ機構のような仕掛けかもしれませんね〜
シリンダはヘッドとの境が判らないほどに一体化した意匠。
ヘッドから横に伸びる細い管がキャブへのインテークポート。
其処に付くキャブレターは以前からのまんま、英BINKS社の別体フロートの仕様。

マグダイナモには進角機構と手動進角用の索道が付く。
此れも以前からのまんま?

CEDOSがアセンブリーメーカーとして購買部品に拠る組立バイクで在った時代のモデル様子なので、
先の"Villiers"に代えてこの"JAP"や他の外販メーカー製エンジンが容易に載せ換えられるのでしょう。
どうやら再び他のエンジンに代えて乗り味の違いを愉しまれるのではないでしょうか!?


それでは、次回をお楽しみに!



◎「わたしが観てきたメグロ・(第六十二回)「岡山旧車会・第65回春のミーティング」
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